前回、前々回でお伝えの通り、10月28日に有楽町で開催された「東京味わいフェスタ2022」にて、東京都のプラスチック削減(使い捨て容器削減)の取組みを視察してきました。東京都は、2024年には都主催のイベントにおける使い捨てプラスチックカップの原則使用禁止を目指す、としています。
今回ご一緒いただいたリユース食器ネットワークでは、これまでに様々なイベントで実証実験をしてきています。その経験をもとに、スタッフの方に1)野球、2)サッカー、3)ラグビーではどのスポーツがリユースカップ導入に向いているか、お話を聞きました。皆さんも画面をスクロールする前に自分なりの仮説を立ててみてください。競技の特徴、観戦スタイル、試合日程の組み方…様々な点から回収や洗浄に影響が出てきます。
出典:https://dragons.jp/news/2019/result-familyseries.html
出典:https://mag.sendenkaigi.com/hansoku/201712/sports-team/011972.php
出典:https://www.tokyo-np.co.jp/article/22862
【お客さんの理解】
一番進んでいるのはラグビーだそうです。日本のラグビーファンには海外のリーグや国際試合を楽しんでいる方も多く、特に海外で現地観戦した方はリユースカップの経験があり、「日本でもようやくやるんだね」といった反応をする方もいるとか。サッカーファンの場合も、海外特に欧州のリーグのファンの方は同様の反応があるそうです。
【地域密着】
Jリーグは開始当初から地域密着を掲げており、地元のチームの試合で使用したリユースカップを地元のNPOが洗浄し、それを地元の企業が支援している地域が既に複数あります。
【試合日程】
ラグビーとサッカーに共通するのは、試合間隔が長いことです。Jリーグでは、ホームで1試合してから次にまたホームで試合があるまで、短くても1週間あります。これに対して野球は毎週ホームで3連戦があります。
野球は試合数も観客動員数も多く、試合は長く、またプレーがよく止まるので飲食にも向いており、沢山のビールや飲み物が販売されます。総合的に見て、現状ではプロ野球で常にリユースカップを使用するに足るだけの洗浄体制がありません。
しかし、過去の実証実験では野球ファンもリユースカップの使用には大変肯定的な反応を見せており、ラグビーやサッカーのファンと変わりません。まずは小さなところからでも実績、先例を積み重ね、仲間を増やしていくことでしょう。
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