10月15日、松戸市民劇場第2・3 会議室にて「松戸環境未来会議」が開催、21名の松戸市民が参加し、代表理事の平野が統括ファシリテーターを務めました。
松戸環境未来会議は、参加者の投票で決まった愛称で、一般的には「気候市民会議」と呼ばれるものの松戸市版です。気候市民会議は、無作為抽出(くじ引き)で選ばれた市民が、脱炭素のための対策を話し合い、提言する、市民参加の手法です。特にヨーロッパで盛んな手法で、環境問題などに限らず例えば安楽死といったテーマでも行われています。
日本では、2020年の札幌市を皮切りに川崎市や武蔵野市など各地で行われてきましたが、まだ開催事例はあまり多くなく、千葉県では松戸市が最初の開催です。行政主導だったり、NPO等の市民団体主導だったりと地域によって違いがありますが、松戸市の場合は行政主導で、7月に始まった「脱炭素有識者会議」(平野はこちらにも参加しています)とこの松戸環境未来会議の両輪で市の脱炭素政策を進めようとしています。
第1回となる今回は、無作為抽出で参加依頼を送付された方々の中で参加の意向を示した24名の皆さんのうち、諸事情で今回参加できなかった方を除く21名が参加し、また松戸市からは、副市長をはじめ環境部長や環境政策課長、課員の皆さんと多くの方が参加しました。
山田副市長のご挨拶に始まり、流通経済大学法学部尾内教授が気候市民会議の意義について、松戸市環境政策課が地球温暖化対策について情報提供を行い、その後参加者による温暖化で困ることや温暖化の要因についての討議へと移りました。
参加者は、意気込み十分な方から「どうして自分が選ばれたんだろう?」と首を捻りつつもせっかくなので来てみた、という方まで様々でしたが、5つのグループ(テーブル)に分かれ、同じ松戸市民であるテーブルファシリテーターの皆さんのファシリテーションのもと、各グループとも幅広い事柄について活発な議論が行われました。
印象的だったのは、温暖化が進んだ要因について私たち自身のライフスタイル、便利や快適を求める姿勢を問う意見、考えが各テーブル共通で見られたことです。
4時間に及ぶ長丁場でしたが、終了後参加者のおひとり(どちらかと言うと首を捻っていた方)が「楽しかった、次回が楽しみ」と伝えに来てくださるなど、第1回としては充実した内容になったと思います。当日の資料やグループ討議の結果は市のウェブサイトにも掲載されています。
松戸市ウェブサイト:松戸市環境未来会議を開催しています
次回第2回は11月12日に開催の予定です。
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