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【4・24気候マーチ】グレタさんについて、正しいこと、間違っていること

銀座環境会議

更新日:2020年4月28日

今日はグルーバル気候マーチです。もともとはグレタ・トゥーンベリさんが2018年、15歳の時に「気候のための学校ストライキ」という看板を掲げて、一人で始めたものに、世界中の若者が共感して世界に広がったものです。


米国のトランプ大統領やブラジルのボルソナル大統領からは、17歳の少女に対して侮辱的とも言える発言も飛び出しました。大の大人が、しかも国の指導者レベルの人が、非常に残念な振る舞いですが、それだけ影響力があるということでしょう。


米国タイム誌の「今年の人」に史上最年少で選出(2019年12月23/30日合併号表紙)


日本的な文脈でも、”大人に盾突く生意気な若者”はなかなか受け入れがたいと思う人は少なくないようです。温暖化懐疑論者の人たちが、あくまで彼女の提言内容に対して反対を唱えるのであればそれは議論です。しかし、温暖化を問題視している人たちの間でも、受け止めきれない人がいるようです。


その結果、様々なことが言われていますが、それらは本当なのでしょうか。


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【発達障害である】


これはその通りで、本人がアスペルガー症候群と強迫性障害、場面緘黙であると公表し、同時に「だからこそ立ち上がれた」と胸を張っています。分かりやすくいうと、彼女は「空気を読めない」し「嘘をつくのが苦手」だし、「物事を白黒で割り切りたい」性格なのです。

だから、「いや、分かるけどね、そうは言ってもなかなかね」という大人のモゴモゴが素でわからないのだと思います。


実際、彼女は気候変動を心配し始めてからしばらく、食事も喉を通らず、会話もろくにしなかったそうです。”普通の人”はニュースや新聞で社会問題を知っても、心配する時間や程度が限られています。”ずっと本気で心配する”ことができないのです。彼女はそれができる人なので、1人で学校ストライキをするなど”普通の人”がしない(できない)ことをして、世界を巻き込みました。


【親や大人の入れ知恵で動いている】


これは誤りと思われます。上記の通り、彼女が環境問題を心配するあまりにご飯を食べなくなったりしたとき、両親は随分心配したそうです。そして、学校を休むことも当初反対したとのことです。まあ、普通の親の反応でしょう。


やがて、彼女のその様子を見て、また彼女に説得されて、両親は菜食主義になり、オペラ歌手である母親は海外公演を諦めたということです。この親を変えたことが、彼女の「世界は変えられる」というモチベーションにつながったと自ら語っています。


また、グレタさんは、有名な環境起業家が彼女の名前を利用した際、関係を断っていますし、本の印税も寄付しています。自ら「私の活動は無償だ」と公言しています。

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「環境問題への取り組みは大切だ」と表明していない政府はないでしょうし、「環境問題なんてどうでもいい」と言う大人もごく少数でしょう。グレタさんはそれに対して「じゃあ、動いてください。わかってて動かないのだったら、嘘つきなのですか?」と、本人としては極めてシンプルに投げかけています。


色々なことを言う人がいても、よい意味で”普通の人”でない彼女は、今後もお金や名声に惑わされておかしくなったり、よく分からない勢力に取り込まれる可能性は低いでしょう。


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