大きなお祭りも含め、様々な場面で使われているリユース食器ですが、そもそもリユース食器とはどんな食器なのでしょうか。考えてみれば、家庭ではほぼ全て、飲食店でも多くの食器はリユースされています。
そう、リユース食器といっても食器自体は普通の食器です。ただ、お祭りやイベントで使うので陶器やガラスはふさわしくありません。通常は繰り返し洗って再利用できる プラスチック製のカップや食器で、落としても破片が飛び散ったり、 鋭角的に割れたりしないポリプロピレン(PP)などが中心です。PP製の場合、耐熱温度が120℃、耐冷温度は-30℃で、50回程度再使用する耐久性があります。学食やフードコードなどでも使われているイメージでしょうか。
繰り返し洗って再利用できるわけですが、通常はその場で洗って再使用とはしません。そもそも年に1度のお祭りのためにこうした食器を大量に保管しておくのは多くの場合難しく、リユース食器を貸し出す事業を行っているNPOなどから借りることになります。例えば、以前訪問させていただいた佐倉市のNPO法人風車などです。
NPOからコンテナで運ばれたリユース食器は、現場では洗浄せず、目立つ汚れを拭う程度でまたコンテナでNPOに返却します。その後NPOのほうで大型の機械で洗浄と滅菌をして保管しておいてくれます。
次回は、どのように返却を確保していくのか、ご紹介します。
NPO法人風車 http://reuse-fuusha.net/
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