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  • 銀座環境会議

【リユースの話④】リユース食器って返ってくるの?

更新日:2020年4月28日

イベントなどでの使用が拡大するリユース食器ですが、返ってきてはじめてリユース食器であり、捨ててしまえばごみです。では、どうやって返却を確実なものにしているのでしょう。


エコステーションの設置は有効な回収方法です。缶、ぺットボトル、燃えるごみなども回収しますので、リユース食器を使用しない場合でも設置意義があります。ごみ箱がだけの場合より、ボランティアさんが呼びかけることで分別をしない/間違える、といったことは大きく減ります。

出典:天神祭りごみゼロ作戦Twitter https://twitter.com/tenjin_gomizero/status/889674075659878402?lang=gu


その他の方法はデポジット(預託金)制です。近年人気のオクトーバーフェストもデポジット制の浸透に一役買っているでしょう。立派なビールジョッキに1,000円のデポジットを支払うわけですが、こちらはビールが主役ですので少し異例でしょう。通常は100円程度を上乗せして、食器返却に際してお金も返却します。


その他、大規模音楽イベントでは、デポジット制ではなくオリジナルのバッジがもらえるといった手法で99%の回収率を達成しています。これはスポンサーが必要なやり方ですが、100円を返してもらうよりも、返却のインセンティブ(動機付け)になったようです。


一方で、利用者の自主的な返却にこだわらないやり方もあります。収容人員72,000人の日産スタジアムの場合、デポジット制は採らず、またなにかもらえるわけでもありません。返却をするお客さんが大勢並んでしまい、トラブルになることを恐れている面があるようです。万単位の100円玉を用意するのも現実的ではないでしょうね。それでも、客席に放置されたりごみ箱に混入し足りしたカップは、普段から入っている清掃業者が回収するかたちで、95%以上の回収率を達成しています。


また、出演ミュージシャンや出場選手・監督の呼びかけも有効です。様々な手法がありますが、周知徹底と意識の向上が最も大切でしょう。


参考:環境省(2007)リユース食器を使ったエコイベント実践マニュアル


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