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  • 銀座環境会議

【リユースの話⑥】リユース食器も進化する

更新日:2020年4月28日

リユースの話②でご紹介の通り、多くのリユース食器はポリプロピレン(PP)のものが主流です。耐熱温度が120℃、耐冷温度は-30℃で、50回程度再使用する耐久性があり、壊れても鋭利に割れたりしない丈夫なものだからです。


ポリプロピレンは、プラスチックの有害性にかなり厳しい目を向けているカナダ人環境保護ビジネス起業家夫妻による著書「プラスチック・フリー生活」においても「比較的安全」とされています。同書で「安全」とされているプラスチックは天然ゴムのみで、合成プラスチックとしてはもっとも高い評価です。


しかし、リユースカップ自体の更なる環境配慮も可能です。昨年、家電メーカーとしておなじみのパナソニック社が「高濃度セルロースファイバー成形材料」を活用した環境配慮型リユースカップをアサヒビール社と共同開発し、展開を開始しました。


植物資源から作るセルロースは、持続可能な社会の実現に資する資材としてその活用方法が研究されています。その一例がこのリユースカップで、「高濃度セルロースファイバー成形材料」は間伐材などに由来するパルプが主原料であるため、繰り返し使ったのち廃棄の際も紙製品等して扱えるということです。


詳細はパナソニック社サイト https://news.panasonic.com/jp/topics/166351.html 


また、使い捨て紙コップをリユースカップに置き換えるにも、様々なシナリオがあります。スポーツの会場などでは、よくアルミ缶から紙コップにビールを移しかえています。リユースカップ導入に併せて、生ビールサーバーも導入すると、環境負荷の削減はさらに進みます。 リユースカップの導入(=使い捨て紙コップの削減)は重要な手段ですが、カップの材質も検討し、またその他の手段も動員してトータルで環境負荷を減らす発想が必要でしょう。ヘッドフォンの事例にもあった、モノ、あるいはサービスの最初から最後までを考える発想です。


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